「手当たり次第にビジネスチャンスを見出し、本業以外の新規事業を積極的に開拓すべし」…これが、バブル時代に推奨された経営方針です。しかし、バブルの崩壊と深刻化する不況によって、企業はこういった「多角経営」が困難であることを認識させられたのです。
現在は、「ノウハウが蓄積された本業のみに集中すべし」と言う「本業回帰」の傾向が強まっています。この動きに合わせて、本業以外の業務を外部へ委託する「アウトソーシング」というスタイルが増えてきています。
こうした企業のアウトソーシングの動きは、運送業界においても影響を見出し、それによって運送業界にも新たな市場が生まれています。
「物流部門」はまさにアウトソーシングの典型例と言えるでしょう。一般企業にとっての物流部門は、それ自体では利益にならないコスト部門にしかすぎません。ゆえに、儲けにならない物流機能を安価で代行してくれる、というのは企業にとって願ったりかなったりのサービスであると言えます。