高品質なサービスを支える独自のシステム

宅配便が急成長を遂げたのは、高品質なサービスを提供したから…というのは前述の通りです。と言うことはもちろん、その“質の高いサービス”を提供する独自のシステムを持っている、ということに他なりません。

1つ目は、全国各地に幹線輸送網を整備し、結節点には大きなトラックターミナルを配置する「迅速性を実現するシステム」。

2つ目は、情報通信技術を駆使して開発した“自動集荷指令システム”による「利便性を実現するシステム」。

そして3つ目は、全ての輸送中の貨物を把握可能な“貨物追跡システム”による「安全確実性を実現するシステム」。

主としてこれら3つの独自システムが、高品質なサービスの提供を可能としているのです。

宅配便のライバルは郵便小包

宅配便業者にとっての最大のライバルは郵便小包でした。宅配便の急成長により、一時は存続の危機にさえ立たされた郵便小包ですが、「ふるさと小包」のヒットにより、再び宅配便のライバルとなります。が、そこへ来て、1992年の郵便小包料金の値上げ。このように、宅配便と郵便小包の競争は、今後も続くであろうことが予想されます。