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高効率なはずの営業用トラックだが…

自家用トラックに比べると、営業用トラックの方が輸送能力・輸送実績ともに優れていることは、輸送トン以外にも、次の観点から理解することができます。トラックが実際に走行している割合「実働率」、実際に貨物を積んで走行している割合「実車率」、このいずれについても、営業用トラックの方が上回っていますから、“効率良く輸送を行っている”と言うことができるのです。

このような優位性があるにもかかわらず、なぜ低効率な自家用トラックが用いられ、営業用トラックにとっての脅威となるのでしょうか?それは、自家用トラックが短距離輸送に集中している、ということが原因です。

条件次第では自家用トラックにもアドバンテージがある

一般的には、大気汚染や交通渋滞といった環境問題に対処するなら、輸送効率に優れた営業用トラックを利用するべきである、とされています。しかし、実際の配送というものは、単に「商品を届ければ良い」というものではありません。セールスマンが、販売状況などの視察を兼ねて配達する場合もありますし、商品の特性や送り先の事情を考えると、営業用トラックでは融通が利かない、という場合もあります。このようなケースでは、自家用トラックを使った方が便利なのです。




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