景気の変動によって経営が左右されるのは、トラック運送業界も同様です。しかし、その振れ幅が非常に大きいのが特徴です。一度不況に陥ってしまうと、その落ち込み方はきわめて甚大です。
例えば、バブル経済の時代。この時期は、運ぶものが増えたうえに、ドライバー不足でものを運べない、という状態になりましたが、これが、トラック運送業者を利することになったのです。つまり、運賃決定の主導権はトラック運送業者側にあったのです。
しかし、バブルが崩壊した途端、トラック運送業者と荷主の立場は逆転。主導権は荷主に移り、トラック運送業者同士の苛烈な生き残り競争が始まったのです。
しかし、不況であるにも関わらず、トラック運送業者の新規参入は減少を見せません。荷主からの出荷量が減り、トラック輸送市場自体も縮小したのだから、市場からの退出が増えて新規参入が減る、というのが一般的です。ところが、トラック運送業界は、この当たり前の「経済の法則」が成立していません。